Ae_レイヤースタイルでロゴ
普段はAdobe Illustratorでロゴ作成していますが、After Effectsのテキストと四角シェイプだけで作成しました。
テキストをレイヤースタイルとエフェクトで装飾しているので、後からテキストを編集できてテキストアニメーションが使えるのが良い点。
レイヤースタイルはエフェクトやアニメーションの最後に適用されるのでスケールや移動方法によってグラデーションやエンボスが崩れます。
※レイヤースタイルはレイヤー名を右クリック/レイヤースタイルから選択するか、メニューバーのレイヤー/レイヤースタイルから選択して適用します。
メインタイトルのレイヤーの構成
3種類のコンポジションにレイヤーモードとエフェクトで装飾して作成しています。
下記の"CARNIVAL"の文字では合計6レイヤーです、塗り用のコンポ1つ(オレンジ)、線用のが3つ(シアン)、エフェクト装飾用が2つ(ピンク)。

使用コンポジション
使用コンポジション3つの内容はこんな感じです。

1つ目は大本のテキストを配置したもの「B01_text」テキストサイズは260px。
テキストアニメーションを使用する場合はこれに適用します。

2つ目は「B01_text」をプリコンポーズした物にレイヤースタイルの境界線(サイズ7)を適用して線を付けた物「B02_線1」
線のカラーはこの上から配色して隠れるので動かさない場合は何色でも大丈夫ですが、アニメーションさせる場合アニメーションの動きによっては見えてしまうので完成イメージに近い色にしておいた方が良いです。

3つ目は「B01_text」をプリコンポーズした物に「B02_線1」より太めの境界線を適用したもの「B02_線2」
この3つを重ねてレイヤースタイルやエフェクトをかけて作成していきます。
レイヤーモードとエフェクト

塗り部分「B01_text」を豪華な感じにしていきます。
ドロップシャドウ、光彩(内側)、ベベルとエンボス、グラデーションオーバーレイ。
ドロップシャドウはデフォルトのままです。今見てみたら有ってもなくても分からない感じでした。
光彩(内側)でテキストの外側に線を作成します。カラーを茶色、描画モードを通常、サイズ6。
ベベルとエンボスはテクニックをジゼルハード、サイズ90(文字全部にかかるまで)、ハイライトモードをビビットライト、シャドウモードを茶色のオーバーレイにします。
グラデーションオーバーレイは黄色とオレンジの線グラデーション。

2つ目はグラデーションの縁にします、ベベルとエンボス、グラデーションオーバーレイの2種類を使用します。
ベベルとエンボスは、ジゼルハード、サイズ90(全体にかかるまで)。ハイライトを覆い焼きにしています。
グラデーションオーバーレイは1つめの物より暗い茶色の配色にしています。

3つ目は白い縁部分です、ベベルとエンボス、境界線の2つ。
ベベルとエンボスは、スタイルをピローエンボス、テクニックをジゼルハード。
境界線は白のサイズ6。

4つ目は黒のセパレーション用で境界線のみ。色は黒、サイズ12。

5つ目はエフェクトを使用した縁。コンポジションは太い境界線の「B02_線2」を使用します。
エフェクトは、グラデーション、フラクタルノイズ。レイヤースタイルはベベルとエンボス。
グラデーションはクリーム色とダークグレイッシュの茶色の線グラデーションです。
レイヤースタイルのグラデーションオーバーレイで無い理由はフラクタルノイズの模様をオーバーレイで模様を付けたかったからです。
レイヤースタイルはエフェクトの後に適用されるのでフラクタルノイズが消えてしまいます。
※グラデーションオーバーレイの上にフラクタルノイズを使用したい場合はプリコンポーズしてからフラクタルノイズをかけます。
フラクタルノイズは模様用です、描画モードをオーバーレイに変更しています。
ベベルとエンボスは、テクニックをジゼルハード、サイズを90にします。

6つ目は奥行き用。エフェクト4つ、CC Radial Blur、トーンカーブ、グラデーション、ベベルアルファ。
CC Radial Blurで奥行き用のブラーを作成します、Type/種類をStraight Zoom(直線ズーム)、Amount/量を-240にします。
トーンカーブでブラー部分を不透明にします。チャンネルのアルファの線を上げると不透明になって行きます、トーンカーブ以外にもコロラマや塗りつぶし等でもOKです。
グラデーションはボルドーと黒の線グラデーションです。
ベベルアルファで下側のレモン色の縁を作成します、エッジの太さ4、角度180、エッジのカラーをレモン色にしています。
グラデーションとベベルアルファはレイヤースタイルの「グラデーションオーバーレイ」と「ベベルとエンボス」でもOKです。
サブタイトル

CARNIVALの文字と同じく3つのコンポジションで作成してます。
構成はCARNIVALの上から2つ目の「グラデ線」を消した物です。
一番上のレイヤー「C01_text」のグラデーションオーバーレイのカラーを赤系にして、 CC Radial Blur の位置を変更したものです。
飾り文字

飾り部分のテキストは2種類のコンポジション3つのレイヤーで作成しています。
エフェクトやレイヤースタイルは上記のサブタイトル等の数値を少し変更した感じです。

飾りの部分はテキスト部分にレイヤースタイルやエフェクトを使用して装飾しています。
一番上のレイヤーは調整レイヤーにしてエフェクト/カラー補正「カラーバランス」を使用してカラフルに色が切り替わるようにしています。
調整レイヤー化は「白黒の☯マーク」をクリックでできます。
※エクスプレッションはアニメーションさせたい項目を「ALT+クリック」で追加できます、「time*90;」。
2番目のレイヤーはエフェクト/描画「セルパターン」を使用して、描画モードを「オーバーレイ」にし、Tマークで「下のレイヤーの透明部分を保持」して模様をつけます。
一番下のテキストにはレイヤースタイル、光彩(内側)、ベベルとエンボス、グラデーションオーバーレイの3つを付けています。
電球板部分

主に四角のシェイプで作成します。全部で6レイヤー。

一番下「面」から、適当なサイズの長方形のシェイプ。塗りは青紫のグラデーションで線は無しで「角丸の半径」を100に設定。
レイヤースタイルは光彩(内側)を適用、描画モードを乗算、カラーを群青、サイズは大き目(77)に設定。

下から2番目はスタライプ柄を作成すための平面レイヤー。描画モードを「オーバーレイ」、Tマークにチェックして「下の透明部分を保持」する。
エフェクトは、グラデーション、ブラインド、ドロップシャドウ、オフセットの4つ。
グラデーションは白と薄紫の線グラデーション。
ブラインドはグラデーションをシマシマにするために使用します。変換終了50%、方向30°、幅12。
ドロップシャドウはそのまま、レイヤースタイルのドロップシャドウでもOK。
オフセットはストライプがスライドするアニメーションにするために使用、中央をシフトの項目にエクスプレッションを追加[value[0]+(time*30), value[1]]。

金枠部分の作成、「面」のレイヤーを複製してレイヤーモードを削除して使用(Ctrl+D)。塗りを無しにして線を50pxにします。
レイヤースタイル、ベベルとエンボス、グラデーションオーバレイを追加します。
ベベルとエンボスは、テクニックをジゼルハード、サイズを4に。
グラデーションオーバーレイは薄い黄色~灰黄色・薄黄色~レモン色。

赤枠も同様に、複製して同じサイズのシェイプを使用します、塗は無しで線は30pxにします。
レイヤースタイルは、光彩(内側)、グラデーションオーバーレイ、境界線の3つ。
光彩(内側)は描画モードを乗算、カラーを群青や黒に設定して内側の影を作成します。
グラデーションオーバーレイは赤とボルドーのグラデーション、線の色を赤にするだけでもOK。
境界線は明るめのオレンジ色でサイズは3。

電球部分1、これも下のレイヤーを複製して使用します。塗りは無し、線を16pxにします。
線の項目を調整して線を電球風にしていきます。線端を「丸型」に「破線」の横の「+マーク」をクリックして「間隔:80」と「オフセット:40」を追加します。
カラーは黄色から白のアニメーションをエクスプレッションのループで設定します。適当に黄色から白のアニメーションをキーフレームを打ってから「loopOut(“pingpong")」。
レイヤースタイルに、ドロップシャドウと光彩(内側)の2つを追加。
光彩(内側)は、上の線のカラーと同じタイミングで不透明度のアニメーションをエクスプレッションでループさせます、0%~100%、 「loopOut(“pingpong")」。
ドロップシャドウはそのままの設定です、エフェクトのドロップシャドウでだと光彩(内側)が後からかかるのでNGです。

一番上のレイヤーも電球です「電球2」のレイヤーを複製して交互になるように設定します、レイヤースタイルもそのまま使用します。
線の破線の項目のオフセットを0に変更します。
カラーのアニメーションを、白から黄色になるように変更します、キーフレームを選択して右クリックからキーフレーム補助/時間反転キーフレーム。
光彩(内側)のアニメーションも100%~0%になるように設定します。
一応背景も

背景は主に「CC Glass」で作成しています。

一番下のレイヤーはCC GlassのBumpMap用のレイヤーをプリコンポーズした物です。
サイズ22のセルパターンとサイズ60のセルパターンを不透明度50%で合成したものです。
※コンポジットオプションの不透明度を使えばプリコンポーズせずレイヤーにセルパターン2つでOKでした。

下から2つ目のレイヤーは平面レイヤーに、グラデーション、CC Glass、ノイズHLSの3つのエフェクトを使っています。
グラデーションは灰色と黒の放射状グラデーション。
CC Glassは、Bump Mapを先程のセルパターンのレイヤー、Softnessを0から1、Heightを-3、LightのUsingをAE Lightsにします。
ノイズHLSは明度4.0%で質感をザラっとした感じにします。

CC Glassのライト用のポイントライト。

一番上のレイヤーはスター型のシェイプで放射模様を作成します、頂点数120、内半径180、外半径1220。
描画モードをスクリーンにします。
エフェクトの円を使用して外側をぼかしています、シェイプの塗りでグラデーションでもOKです。
回転にアニメーションをエクスプレッションで設定「time*6」
キラキラSparks

覆い焼きカラーの楕円形とスターシェイプを配置。
一番上のレイヤーに平面レイヤーを調整レイヤーにして描画モードを乗算にします。エフェクトにフラクタルノイズを使用、展開にエクスプレッションでアニメーション「time*360;」
このレイヤーをスクリーンや加算にしてロゴの上に配置して完成です。
シェイプのスケールや透明度にエクスプレッションの「wiggle();」などを使用すればもっとキラキラ。
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